近畿日本鉄道が新型一般車両を24年ぶりに導入。
▼近畿日本鉄道は、2022年5月17日のニュースリリースにて、2024年秋に、新型一般車両を導入すると発表しました。
https://www.kintetsu.co.jp/all_news/news_info/sinngatasyaryou.pdf
▼近鉄では昭和40年代に製造した車両が約450両あり、今後乗客の利用状況を見極めたうえで、必要分を置き換える計画をしており、2024年秋に4両×10編成の新型一般車両を導入することを決めました。
▼一般車両の導入は2000年のシリーズ21車両以来24年ぶりの導入となります。
▼新型一般車両の特長としては、まず車内防犯対策として、車内への防犯カメラの設置、乗務員との通話ができる車内通報装置を設置します。
▼バリアフリー対策としては、転落防止幌を編成最先頭部の設置、床面との高さを下げてホームとの段差を低減、大型液晶ディスプレイの設置、各車両の両端に優先座席を配置することとしています。
▼省エネ対応としては、新型インバータ制御装置やLED照明の設置により、消費電力を従来比で約45%カットします。
▼車内の快適性向上としては、ロングシートとクロスシートを切り替えることができるL/Cシートを採用、ベビーカーや大型荷物などを持った乗客が着席できるスペースを1両あたり2か所設置、車内空気の除菌装置や座席の抗菌・抗ウイルス期のを付加します。
▼デザインとしては、外観では近鉄伝統のマルーン色をより鮮やかにし、車内では花柄の座席表布や木目調の壁を使用することとしています。
▼導入する線区は、奈良線、京都線、橿原線、天理線としており、投資額は、約84億円になるとのことです。
▼これまで近鉄では、特急車両として、プレミアム観光特急「しまかぜ」、新型名阪特急「ひのとり」の新造を進めてきましたが、ここへきてやっと一般車両の新造を実施することとなりました。
▼奈良線などの一般車両では、最古参の車両が8000系で1968年に製造されており、次に古い車両は8400系で1969年に製造されており、更新工事が行われているものの、すでに50年以上が経過しており、老朽化が進んでいると思われます。
▼一般車両では、シリーズ21が22年前に新造されて以来、まったく置き換えがなかったとは驚きであり、昨今のコロナ禍という厳しい状況下でも、一般車両の更新をは行わないといけないほど、老朽化が進んでいるということなのでしょうか。
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